糖尿病と関係性の深い物質で、クロムという物をご存じでしょうか？あまり聞いたことがないという方も多いかもしれません。それでは、このクロムはどういったものなのかというと、実は体内の糖やコレステロールを分解するのに欠かせないミネラルなのです。体内には６ｍｇ以下と、かなり微量に存在しているミネラルで、海外などではダイエットサプリとして広く使われているらしいです。また、クロムにはインシュリン抵抗性を改善する働きがあるそうです。インシュリン抵抗性が強いと、インシュリンがあってもうまく働くことが出来ません。インシュリンの分泌には問題がない場合の糖尿病であれば、効果が期待できそうですよね。さらに、クロムが不足すると、ＧＴＦというブドウ糖耐性因子がうまく産生できなくなり、そのために糖代謝異常が起こると言われています。このＧＴＦという物質は、インシュリンとインシュリンレセプターを結合させるのに重要な働きをしているのだそうです。実際に、２型糖尿病の人のクロムの量は、糖尿病でない人よりも少ないのだとか。では、このクロムを摂取するためには、どうしたらよいのでしょうか？多くクロムを含む食品としては、ビール酵母が上げられます。それに、肉や魚、豆類にもクロムは豊富に含まれています。サプリメントなどを利用して摂取するのも良いと思います。ただし、過剰摂取は危険ですから、止めましょう。このように、糖尿病とクロムには密接な関係があるといえます。